工法ガイド費用:3,000〜8,000円/㎡(工法による)耐久:8〜15年(工法による)
防水工事の工法比較|ウレタン・シート・FRP・絶縁工法の価格比較
ベランダ・屋上防水の主要工法(FRP防水・ウレタン防水・シート防水)と、ウレタン防水の密着工法・絶縁(通気緩衝)工法を、㎡単価・耐用年数・施工日数・向いている場所で比較します。見積もり金額が動く条件も整理しました。
この工法の基本情報
費用(㎡あたり)
3,000〜8,000円/㎡(工法による)
おすすめ用途
工法選びと価格の比較に迷っている方向けのガイド
メリット
- 工法ごとの単価・耐用年数・施工日数を並べて比べられる
- ㎡単価だけでなく、金額が動く条件まで把握できる
- 業者との打ち合わせで工法を指定できるようになる
デメリット
- 最終的な工法選びは現地の下地の状態による
- 同じ工法でも面積と施工条件で金額は変わる
- DIYでは高品質な施工は難しい
工法別の比較表(ウレタン・シート・FRP・絶縁工法)
当サイトが各工法ページに掲載している㎡単価・耐用年数・施工日数を並べたものです。㎡単価は工事本体の目安で、足場や下地補修は含みません。ウレタン防水は密着工法と絶縁(通気緩衝)工法で単価表を分けて確認できていないため、同じレンジの中でどちら側に寄るかを記載しています。
| 工法 | ㎡単価の目安 | 耐用年数 | 施工日数 | 向いている場所 | トップコートの周期 |
|---|
| FRP防水 ガラス繊維のマットに樹脂を含浸させて硬化させる工法。強度が高く、住宅のベランダで広く使われます。 | 4,000〜8,000円/㎡ | 10〜15年 | 2〜3日 | ベランダ・小面積 | 5〜7年ごと |
| ウレタン防水(密着工法) 下地に直接ウレタンを塗布する方法。安価ですが、下地の湿気や動きの影響を受けやすい工法です。 | 3,000〜6,500円/㎡(レンジの下限側) | 8〜12年 | 3〜5日 | 新築・下地の状態が良い場所 | 約5年ごと |
| ウレタン防水(絶縁・通気緩衝工法) 通気緩衝シートを挟んでから施工する方法。費用は高めですが、下地の湿気や動きを吸収します。 | 3,000〜6,500円/㎡(レンジの上限側) | 8〜12年 | 3〜5日 | 改修工事・湿気の多い場所・屋上 | 約5年ごと |
| シート防水(塩ビ・ゴム) 工場で製造された防水シートを敷く工法。接着工法と機械的固定工法があり、平らで広い面に向きます。 | 3,500〜7,000円/㎡ | 10〜15年 | 1〜2日 | 屋上・大面積 | 5年ごとに接合部の点検 |
面積別の費用や、足場・下地補修などの追加費用の目安は費用相場のページに掲載しています。工法を指定して見積もりを取りたい場合は業者・会社ランキングから、防水工事の取扱い範囲を確認して依頼先を選んでください。
1費用の決まり方(見積もり金額が動く6つの条件)
防水工事の見積もり金額は、工法そのものよりも次の条件で動きます。㎡単価だけを比べても総額の比較にはならないため、見積書でこれらが項目として分かれているかを確認してください。
【1】工程数
FRP防水は下地清掃・プライマー・ガラスマット貼り・樹脂の塗布と含浸・硬化・トップコートという工程を踏みます。ウレタン防水は下地処理のうえでウレタン樹脂を塗り重ね、絶縁(通気緩衝)工法ではさらに通気緩衝シートを挟む工程が加わります。工程が増えるほど単価は上がります。
【2】下地の状態
既存の防水層が下地に密着していて劣化が軽ければ、上から重ねる改修で済みます。湿気を含んでいたり動きがある下地では密着工法が使えず、絶縁(通気緩衝)工法になるため単価は上がります。
【3】面積
面積が大きいほど㎡単価は下がる傾向があります。逆に10㎡以下の小面積では、材料と手間が固定でかかるぶん㎡単価は高めに出ます。
【4】足場の要否
2階以上のベランダや屋上では足場が必要になります。足場は工事本体とは別の費用として見積書に計上されます。
【5】既存防水層の撤去と下地補修
既存防水の撤去、ひび割れの補修、排水口(ドレン)の交換、外壁との取り合い部分のシーリング打ち替えは、劣化状況に応じて追加になります。
【6】耐用年数とメンテナンス周期
単価が安くても更新が早ければ、長い目で見た費用は変わります。トップコートの塗り替え目安はFRP防水が5〜7年、ウレタン防水が約5年、シート防水は5年ごとの接合部点検です。
2ウレタン防水の密着工法と絶縁(通気緩衝)工法の価格差
ウレタン防水には密着工法と絶縁(通気緩衝)工法の2種類があり、下地の状態によって使い分けます。
【密着工法】下地に直接ウレタンを塗布する方法です。安価ですが、下地の湿気や動きの影響を受けやすく、新築や下地の状態が良い場合に向きます。
【絶縁(通気緩衝)工法】通気緩衝シートを挟んでから施工する方法です。費用は高めですが、下地の湿気や動きを吸収するため、改修工事や湿気の多い場所に向きます。
価格の比較では、ウレタン防水の3,000〜6,500円/㎡というレンジの中で、密着工法が下限側、絶縁(通気緩衝)工法が上限側になると考えてください。当サイトが掲載している20㎡・絶縁工法の費用内訳では、通気緩衝シートの費用として2〜3万円を見込んでいます。
既存の防水層の上から施工する改修や、湿気がこもりやすい屋上では絶縁(通気緩衝)工法が選ばれることが多く、シート防水と比較検討になる場面の多い工法です。
3シート防水とウレタン防水の比較
シート防水は工場で製造された防水シートを敷く工法で、塩化ビニール(塩ビ)シートと合成ゴム(EPDM)シートがあります。施工方法は接着剤で貼る接着工法と、固定金具を使う機械的固定工法に分かれます。
・㎡単価:シート防水3,500〜7,000円/㎡、ウレタン防水3,000〜6,500円/㎡。単価はウレタン防水のほうが低い傾向です。
・耐用年数:シート防水10〜15年、ウレタン防水8〜12年。
・施工日数:シート防水1〜2日、ウレタン防水3〜5日。
・形状への対応:ウレタン防水は液体を塗り広げるため、複雑な形状や立ち上がりにも隙間なく対応できます。シート防水は平らで広い面に向き、複雑な形状では接合部の処理が増えます。
・向いている場所:シート防水は屋上・大面積、ウレタン防水は屋上・大面積ベランダ・改修工事です。
単価が低いのはウレタン防水ですが、耐用年数はシート防水のほうが長く見込めます。次の更新までの年数まで含めて比べてください。
4ベランダ・屋上の工法選び方
【ベランダの広さで選ぶ】
・10㎡以下の小さなベランダ → FRP防水
・10〜30㎡の中型ベランダ → FRP防水またはウレタン防水
・30㎡以上の大型ベランダ → ウレタン防水またはシート防水
【予算で選ぶ】
㎡単価を抑えたい → ウレタン防水
耐用年数を優先したい → FRP防水または塩ビシート防水
【状況で選ぶ】
新築・リフォーム → FRP防水
既存防水の上から施工する改修 → ウレタン防水(絶縁工法)
屋上 → シート防水またはウレタン防水
5工法別の耐久性比較
耐用年数はFRP防水とシート防水が10〜15年で同等、ウレタン防水が8〜12年とやや短めです。ただし、いずれの工法も定期的なトップコートのメンテナンスが前提で、これを怠ると耐用年数は短くなります。シート防水では接合部(ジョイント)の点検が特に重要で、5年ごとの点検と必要に応じた補修を行えば15年以上の耐用年数も期待できます。
6業者選びのポイント
防水工事は工法だけでなく、施工業者の技術力も仕上がりを左右します。
・防水工事の専門資格(防水施工技能士)の有無を確認
・施工後の保証内容と対象範囲を書面で確認
・アフターメンテナンスの体制を確認
・複数社から見積もりを取り、工法・面積・下地補修・足場が項目として分かれているかを比較
よくある質問
Q絶縁(通気緩衝)工法とウレタン密着工法では価格差はどれくらいですか?
A当サイトではウレタン防水の㎡単価を、工法をまとめて3,000〜6,500円/㎡として掲載しています。密着工法と絶縁工法を分けた単価表は確認できていないため、差額そのものは掲載していません。判断材料としては、絶縁工法では通気緩衝シートを挟む工程が加わり、20㎡の施工例ではシートの費用として2〜3万円を見込んでいる点を参考にしてください。実際の差額は下地の状態と面積で変わるため、両方の工法で見積もりを取って比べるのが確実です。
Qシート防水とウレタン防水はどちらが安いですか?
A㎡単価の目安はウレタン防水が3,000〜6,500円/㎡、シート防水が3,500〜7,000円/㎡で、単価はウレタン防水のほうが低い傾向です。ただし耐用年数はウレタン防水が8〜12年、シート防水が10〜15年で、シート防水のほうが長く見込めます。施工日数もシート防水1〜2日、ウレタン防水3〜5日と差があるため、単価だけでなく次の更新までの年数まで含めて比べてください。
Qベランダ防水で単価が安い工法はどれですか?
A㎡単価ではウレタン防水が3,000〜6,500円/㎡と低い傾向です。ただし、面積・施工条件・下地の状態によって費用は変わり、2階以上では足場の費用も別途かかります。複数社に見積もりを依頼して、内訳を並べて比較することをおすすめします。
Q耐用年数が長い防水工法はどれですか?
A施工品質が同等であれば、FRP防水と塩ビシート防水が10〜15年で、ウレタン防水の8〜12年より長く見込めます。ただし、いずれの工法もトップコートの塗り替えなど適切なメンテナンスが前提です。
Q工法はどこに相談して決めればよいですか?
Aベランダ・屋上の状態、広さ、予算によって適した工法は変わります。まずは防水工事に対応している業者に現地の診断を依頼してください。複数社に相談して、提案された工法とその理由を比べると判断しやすくなります。
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