ポリマーセメント系塗膜防水とは|ベランダで使われる製品と特徴
日本特殊塗料のプルーフロンアクアは、混和液とパウダーを混ぜて塗り、シームレスな防水層をつくるポリマーセメント系塗膜防水材です。主な用途には、ベランダとルーフバルコニーが含まれています。このページでは、同社の公式製品ページとカタログ【改訂第5版】に書かれている内容をもとに、特長とベランダ向けの仕様をまとめます。
出典の確認日:2026年11月1日
ベランダ・ルーフバルコニーの仕様(プルーフロンアクア カタログの適合部位一覧)
| 部位 | 指針(案)仕様:適用 | 指針(案)仕様:可であるが一般的でない | プルーフロンアクア仕様:推奨仕様 | プルーフロンアクア仕様:適応可能仕様 |
|---|---|---|---|---|
| ベランダ(下階居室無) | PA-1(ロ) | PA-2(ロ) | AQ-1WN(遮熱)、AQ-1N※ | AQ-2WN(遮熱) |
| ベランダ(下階居室有) | PA-2(ロ) | PA-3(ロ) | AQ-2WN(遮熱)、AQ-2N | AQ-3WN(遮熱) |
| ルーフバルコニー | PA-1(ロ) | ― | AQ-1WN(遮熱)、AQ-1N※ | AQ-2N※、AQ-2WN(遮熱) |
カタログでは、日本建築学会「ポリマーセメント系塗膜防水工事施工指針(案)・同解説」をもとに、比較的動きの大きい地上部位向けのAタイプと、比較的動きの少ない地下・水槽部位向けのBタイプに分けています。(ロ)はプルーフロンアクア トップコート骨材入り、またはプルーフロンアクア トップコート遮熱骨材入りによる軽歩行用の仕上げです。※印は、歩行頻度が多い場所の場合にトップコートを2回塗りするよう指示されている仕様です。
各仕様の使用量と平均厚みは、PA-1仕様が使用量1.8kg/m²・平均厚み0.8mm(塗膜単独層)、PA-2仕様が使用量2.4kg/m²・平均厚み1.1mm(補強布複合層)、PA-3仕様が使用量3.5kg/m²・平均厚み1.6mm(補強布複合層)と記載されています。工法名の数字は指針(案)の仕様(1=PA-1、2=PA-2、3=PA-3)、Nは骨材入り(ノンスリップ)、Wは2回塗り、遮熱は遮熱トップを表すと説明されています。
トップコートの塗り替えはトップコートのページ、ほかの工法との違いは工法比較のページで扱っています。
この工法の基本情報
メリット
- 柔軟性があり、建物(下地)に発生する伸縮・クラックに追従する(日本特殊塗料)
- 特定化学物質や有機溶剤を含まない水性の防水材で、ホルムアルデヒド放散等級F☆☆☆☆の認定を受けている(日本特殊塗料)
- Aタイプ、Bタイプと使用材料が同じで、配合を変えるだけで使用できる(日本特殊塗料)
- 仕上げ塗料は通常タイプのほかに遮熱タイプもある(日本特殊塗料)
デメリット
- 気温が5℃以下、35℃以上、湿度85%以上の場合や、降雨・降雪・降霜・結露が予測されるときは施工を避ける(日本特殊塗料)
- 既存防水材のトップコートがシルバー仕上げの場合は、いずれの工法も施工できない(日本特殊塗料)
1プルーフロンアクアの概要
| 項目 | 公式の記載 |
|---|---|
| 品名 | プルーフロンアクア |
| 品種 | 防水材 |
| 成分、組成 | ポリマーセメント系塗膜防水材 |
| 荷姿 | 20kgセット(混和液:12kg、パウダー8kg) |
| 規格 | F☆☆☆☆ |
| 主な用途 | 中規模屋上、パラペット、庇、ベランダ、OAフロア、トレンチピット、小規模な浴室、厨房、トイレ、一般水槽、急勾配屋根、ルーフバルコニー、サッシ廻り、玄関、地下外壁、地下内壁 |
| 価格 | 製品ページに記載なし |
2公式に書かれている特長
3下地の条件と施工・メンテナンスの注意
| 下地の種類 | プルーフロンアクアプライマー | プルーフロンアクア希釈プライマー |
|---|---|---|
| モルタル・コンクリート | △ | ○ |
| セメントフィラー施工後 | ○ | ○ |
| スレート | ○ | ○ |
| 加硫ゴムシート防水 | × | ○ |
| ウレタン塗膜防水 | ○ | ○ |
| アスファルト系防水 | × | ○ |
| 既存塗装面 | ○ | ○ |
4関連製品
よくある質問
Qポリマーセメント系塗膜防水はベランダに使えますか?
日本特殊塗料は、プルーフロンアクアの主な用途にベランダとルーフバルコニーを挙げています。カタログには、ベランダ(下階居室無)とベランダ(下階居室有)それぞれの推奨仕様が掲載されています。
Q下の階に部屋があるベランダでは仕様が変わりますか?
カタログの適合部位一覧では、ベランダ(下階居室無)の推奨仕様がAQ-1WN(遮熱)、AQ-1N、ベランダ(下階居室有)の推奨仕様がAQ-2WN(遮熱)、AQ-2Nです。AQ-1系はPA-1仕様(塗膜単独層・平均厚み0.8mm)、AQ-2系は補強布複合層のPA-2仕様(平均厚み1.1mm)に当たります。
Q既存の防水層の上に塗れますか?
カタログの「下地とプライマーの適合性」では、プルーフロンアクア希釈プライマーを使う場合、加硫ゴムシート防水、ウレタン塗膜防水、アスファルト系防水、既存塗装面が「○」とされています。ただし、既存防水材トップコートがシルバー仕上げの場合はいずれの工法も施工できず、ウレタン塗膜防水が下地の場合はトップコートがかかっていることが条件です。
Qにおいや火気は心配ありませんか?
カタログでは、プルーフロンアクアは「人や環境に優しく、火災の心配もない安心、安全な水性の防水材」で、特定化学物質や有機溶剤を含まないと説明しています。ホルムアルデヒド放散等級F☆☆☆☆の認定を受けていると記載されており、カタログの表紙には「低臭タイプ」とも記載されています。
Q価格や耐用年数はわかりますか?
日本特殊塗料の製品ページとカタログには、プルーフロンアクアの価格と耐用年数の記載がありません。そのため、このページでは掲載していません。金額は業者の見積もりで確認してください。