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工法ガイド

ゴムシート防水とは|加硫ゴムシートの特徴と塩ビシートとの違い

ゴムシート防水は、加硫ゴム系のシートを接着剤で下地に張り付けてつくる防水層です。このページでは、日新工業のNPシート2号防水と田島ルーフィングのプラストシートの公式ページ、日新工業の「防水層の劣化現象」をもとに、構成、特長、劣化の現れ方、塗料を塗るときの注意をまとめます。

出典の確認日:2026年11月2日

ゴムシート防水の要点(メーカー公式の記載)

項目公式の記載出典
シートの材質エチレンプロピレンゴムとブチルゴムの合成ゴムに補強材を混入し、加硫を行って弾性体としたシート日新工業 NPシート2号防水
張り付け方加硫した合成ゴムシートを接着剤を用いて下地へ張り付ける日新工業 合成高分子系ルーフィングシート防水工法
主な特長耐候性・耐薬品性に優れる(日新工業)。伸長性によって、下地の挙動で生じる亀裂などに追従する(田島ルーフィング)日新工業 NPシート2号防水/田島ルーフィング プラストシート
仕上げ露出防水工法は紫外線や熱劣化を防ぐために仕上(保護)塗料が必要日新工業 NPシート2号防水
代表的な劣化現象皺の発生・シートの破断・シートの口開き日新工業 防水層の劣化現象

日新工業は、合成高分子系ルーフィングシート防水工法を「加硫ゴム(EPDM)」「塩ビ(PVC)」等のシートを使って防水層を形成する工法と説明し、「接着工法」「機械固定工法」など張り付ける方法によって工法が細分化されるとしています。ゴムシート防水は、このうち加硫ゴム系のシートを使う工法です。

塩ビシートとの違いは塩ビシート防水のページ、シート防水全体の費用の確認方法はシート防水のページで扱っています。

この工法の基本情報

費用の目安
見積もりで確認
おすすめ用途
屋上などの平らな面(田島ルーフィングの住宅用ベランダ防水材の一覧には含まれていません)

メリット

  • 耐候性、耐薬品性に優れる(日新工業 NPシート2号防水)
  • 加硫ゴムの伸長性によって、下地の挙動により生じる亀裂などに追従する(田島ルーフィング プラストシート)
  • 保護塗料を選べる。耐候性を向上させるタイプ、日射を反射して防水層の温度上昇を抑えるタイプ、耐摩耗性に優れた軽歩行タイプがある(田島ルーフィング プラストシート)

デメリット

  • シートを張り付けている接着剤の劣化により、皺や口開きが発生することがある(日新工業)
  • 飛来物による損傷が発展するほか、鳥が突くことで破断することもある(日新工業)

1メーカー2社の製品

日新工業と田島ルーフィングの公式ページに書かれている内容は次のとおりです。日新工業は、NPシート2号(ゴムシート防水)工法を「実績」に優れ、「簡易的な屋根」に最適と説明し、塩害地域や薬品工場にも最適としています。
項目日新工業 NPシート2号防水田島ルーフィング プラストシート
区分加硫ゴム系シート防水加硫ゴム系シート防水
公式の説明合成ゴムに補強材を混入し加硫した弾性体のシートを、接着剤で下地へ張り付ける工法優れた耐候性と施工性を併せ持つ加硫ゴム系シート防水
特長として挙げている点実績のある工法。耐候性、耐薬品性に優れる自動車タイヤ同等の丈夫な材質/ゴム特性を活かした高い追従性/意匠・機能で選べる保護塗料
適用可能な仕様・主な仕様保護仕様・露出仕様・屋内仕様・高耐久(保護)・高耐久(露出)PS-12B-BCA-GB、PS・V-52B-BCA-GB、PS-GI-12B-BCA-GB ほか
仕上げ(保護)塗料エチレンプロピレンゴムを主体とした塗料と、高耐候性遮熱塗料から選択耐候性向上タイプ・遮熱タイプ・軽歩行タイプ
価格製品ページに記載なし(設計価格は別資料)製品ページに記載なし(設計価格表は別資料)

価格は各社の製品ページに記載がないため掲載していません。工事費は業者の見積もりで確認してください。

2田島ルーフィングの住宅用ベランダ防水材にゴムシートはありません

日新工業は、建築防水の製品を「オフィスビルや共同住宅などのコンクリート造の建築物の屋上や、バルコニー・開放廊下に使用される防水材」と紹介しています。一方、田島ルーフィングの住宅建材「ベランダ防水材」のページに掲載されているのは、ロクシート(塩ビシート)、パティオール(ウレタンと通気緩衝シートの複合)、ハウタン(FRPと改質アスファルトシートの複合)の3種類で、ゴムシートは含まれていません。 既存のベランダがゴムシート防水かどうかは、新築時の仕様書や、点検時の業者の説明で確認できます。改修で別の工法に替える場合は、既存のゴムシートを撤去するか、上から重ねるかで工程が変わるため、見積もりの際に確認してください。

3ゴムシート防水の代表的な劣化現象

日新工業の「防水層の劣化現象」では、ゴムシート防水の代表的な劣化現象として次の3つを挙げています。
劣化現象日新工業の説明
皺の発生シートを張り付けている接着剤の劣化により発生。シートの口開きに発展する可能性がある
シートの破断飛来物による損傷が発展するケースのほか、鳥が突くことで破断することもある。破断部より雨水が浸入する可能性がある
シートの口開きシートを張り付けている接着剤の劣化により発生。口開き部より雨水が浸入する可能性がある

破断や口開きを見つけた場合は、雨漏りの原因と対処法もあわせてご確認ください。

4ゴムシートの上に市販の防水塗料を塗る場合

DIY用の防水塗料には、加硫ゴムシートの上に塗れる製品と塗れない製品があります。メーカー公式の記載は次のとおりです。
製品ゴムシート面についての公式の記載
アサヒペン 水性屋上防水遮熱塗料用途に「加硫ゴムシート(EPDM)」を含む各種防水面を記載(専用シーラーで下塗り)
ニッペホームプロダクツ ヘキサコート NO.101用途に「ブチルゴムシート面」を記載(PS-Kプライマー・トップクリアーと組み合わせて使用)
アサヒペン 水性コンクリートフロア防水塗料「塩ビシート、ゴムシート、FRP防水面、ウレタン防水面には塗装できません」と記載

ほかの製品の適用下地はベランダ防水のDIY塗料の比較にまとめています。

よくある質問

Qゴムシート防水と塩ビシート防水の違いは何ですか?
A

使うシートの材質が違います。日新工業は、合成高分子系ルーフィングシート防水工法を「加硫ゴム(EPDM)」「塩ビ(PVC)」等のシートを使う工法と説明しています。同社のNPシート2号防水は加硫した合成ゴムシートを接着剤で張り付ける工法、メカファインは塩化ビニル樹脂系シートを接着剤またはディスク板で張り付ける工法です。

Qゴムシート防水に保護塗料は必要ですか?
A

日新工業は、露出防水工法は紫外線や熱劣化を防ぐために仕上(保護)塗料が必要と記載しています。田島ルーフィングもプラストシートの仕上用保護塗料として、耐候性を向上させるタイプ、遮熱タイプ、軽歩行タイプを用意しています。

Qゴムシートが浮いたり、端がめくれたりしています。
A

日新工業は、シートを張り付けている接着剤の劣化により皺や口開きが発生し、口開き部から雨水が浸入する可能性があると説明しています。業者に点検を依頼し、部分補修で足りるか、改修が必要かを確認してください。

Qゴムシート防水の価格や耐用年数はわかりますか?
A

日新工業・田島ルーフィングの製品ページには、価格と耐用年数の記載がありません。そのため、このページでは掲載していません。金額は業者の見積もりで確認してください。

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